12月11日(火)の演技術探究会
【1】朗読稽古
毎日新聞の社説を音読する。
[練習01] クリアな滑舌が保てるよう、無理のないペースで読む。
[練習02] 滑舌が乱れない範囲の最高速度で読む。
【2】各論稽古『定番の表現を再考する』
世の中には様々な脚本(物語・キャラクター)があり、俳優は多種多様な演技を求められる。そのことを前提とした上で、あえて定番と呼ばれるシーンにのみフォーカスを当て、表現の幅をどれだけ広げられるかを実験する。
今回の課題シナリオには、『おつまみを片手にワインを飲みながら、いくつかの事務作業をこなす』というシーンがある。
ここまでの稽古では実際の飲食はせず、食べるふり、飲むふりにとどめてきた。段取りの暗記を優先するために、演じる回数を増やしたかったからである。
本日からは指定された“飲み食い”をリアルに行いながら、ビートの流れをブラッシュアップしていく。
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更新が遅れてしまい、すみません。
各論稽古は記録のために、一度、演技をしているところを撮影をしました。
小道具はワインの代わりに、お茶を使いました。これまでの練習は、注ぐふり、飲むふりでしたが、実際にお茶を注いで飲んでみます。それから、おつまみも食べます。
実際に「飲む」のは初めてで「あれ、ここでワインを飲み切って良いんだっけ?残すんだっけ?」という戸惑いが出てしまい、最初うまくいきませんでした。
おつまみのチーカマを食べるところでも、問題が発生。練習の段階でもビニールを剥がす「ふり」はしてから食べ始めていたのですが、実際にはビニールを剥がすのに思ったよりも時間がかかって、長い「無言の間」ができてしまいました。うまく剥がせない状況を、「えへへ」みたいに、酔っ払いらしくこなせれば良かったのですが、私は間が苦手なので、ここで焦ってしまいました。
やはり、実際の道具を使う、「飲む」「食べる」をすると緊張します。うまくできなかったところを確認して2回目を撮影しました。
こういうのを1回でビシッと決められないと本当はダメなんですよね〜。でも、私は褒められて伸びるタイプなので、猪本からは「実際に飲んだり食べたりしていると、酔っている雰囲気が出るね」との感想を頂きました(笑)
今回の演技を見てもらい、さらに細かい演出をつけてもらう予定です。チーカマのビニールを剥がす間は台詞を追加するかも、だそうです。色々な微調整を入れて、より酔っ払いらしさが出れば良いな〜と思います。